後輩に贈る卒論のためのプラチナサイト

まだ鳴る鐘を鳴らせ。完全な供物があると思うな。物には全てひび割れがあり、

そこから明かりが入って来る。                  ーレナード・コーエン

自分が熱狂的に支持している、読書猿「くるぶし」さんのサイトより

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少年:自分に関心がある物事を、そのままテーマにするのは難しいと思います。検討しなきゃならないものが膨大になるし、本気でやるなら1年やそこらでは処理できない。

学生:なんかつまらなくなってきました。
少年:……大きいテーマになっちゃうのは、実はそのテーマについてあまりよく知らないからです。ディティールが見当つかなくって、テーマの本当のボリュームがよく分からない。そのトピックに詳しくなってくると、「ああ、全部を扱うのは無理だな」と思えてくる。

 

少年:文献調査が進むのと、テーマやリサーチ・クエスチョンを絞り込んでいくことは本当は連動してる。探すことは考えることなんです。テーマを決めてからスタートじゃなくて、ほんとはテーマを決めるのにも文献を読まなきゃいけない。いろんな文献に当たることは、テーマに対していろんな方向から光を当てることなんですけど、その中でテーマが立体的に見えてきて、自分がそのうちのどの側面を取り上げたいと思うかがはっきりしてくる。

まだ時間をかけられると仮定して、本気でやるにはどうすればいいのか?・・・同ブログにはその記事ももちろんあった(ので紹介する)。

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「その分野の学術誌の目次を、とりあえず10年分ほど写してみるといい。」

 この言葉は天啓だと思う。重要なのはコピペではなく、鉛筆でチェックを入れるなどして自らの血を少しでもいいから通わせる事。この目次を写すという手法は自分だけのデータベースを作ること以上に新しいモノにぶち当たる(Bump into)することが目的である。これは日々の読書術にも応用できる。